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  • 執筆者の写真tnc

平成30年。


アトリエでの業務は12/29~1/5までお休みを頂いております。

年末の切花販売や、お正月飾りをお求めにアトリエにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。

年始からtnc オンラインストアの発送を開始致しますので、しばらくお待ちくださいませ。。

今年一年おかげ様で無事に過ごせました。ありがとうございます。

ブランドスタートから概ね3年の活動の中で、いろいろと考えさせられ、勉強する事が多く

充実した3年を振り返ると、一つ一つの事象が不思議に思えてきます。

ブランド名のtnc ...TICK ’N COMFORT  もあれこれ悩んでつけましたが、

時を刻む瞬間と、癒しというテーマを込められた事に今は不思議な感覚を覚えます。

tnc はセレモニー用途でアイテムをお選びいただく事の多いお店です。

時を刻む瞬間に思う事、また、お花を記憶に残せる事、それが癒しになれば。

時間軸については昔から不思議に感じていたのですが、どうも相対論うんぬんは何度説明を読んでも聞いても

完全には頭に入りきりません。。。(恥)

自分が苦手とする分野でもテーマにしたい、なぜか気になる。そんな思いです。。

今年の夏、遠方の美術館へふいに出かけました。

電車やバスを乗り継いで向かう丘の上にあるその美術館は非日常を味わうような立地。

雨が突然ざーと降り出して、バスから降りた私は晴雨兼用の傘を取り出していそいそと美術館へ向かいます。

私の後ろには若い女性が雨に濡れて歩いていて、伏し目がちな彼女に傘に一緒に入るように促しました。

人見知りの彼女に私は一方的に独り言のような会話をして、美術館まで一緒に向かい入り口付近で、では。と別れて

ジョルジュ・ブラック展。

画家が晩年に取り組んだ作品がフォーカスされていて、絵画や彫刻から始まり、ジュエリー、陶磁器など、素敵でした。

そしてバスの時間は1時間に1本。出口で彼女を探し、また帰りも傘に入るように誘います。

バス停まで私の独り言のような会話を進めて、なんとなく彼女の事を聞いてみました。

造形大の院生、就職活動をほぼ終えたとの事。でもアートなのかビジネスなのか、自分のしたい事なのか、それとも。と悩んでいるようでした。

私は見本になるような人間ではないかもしれないけれど、約40年いろいろ試して、仕事を通して30代でいろいろ見えてきた気がします。やりたいと思う事は形は変わって行くと思うし、今、目の前にあるいろんな機会を大切にしたらいいんじゃないでしょうか。その都度一生懸命誠実に取り組めば、変わって行っていいと思います。

だって画家も、ジュエリーなど立体物にもトライしている事だし。

なんて伝えました。

バスが到着。席はなんとなく離れて座る事になり、わたしは、ああ、純粋な彼女には、おせっかいな、ふざけた一言だったかな。彼女は大物作家になる人かもしれないのになぁ。とか思いながら駅までの車窓を楽しみます。

駅についたらバスから少し離れたところで彼女が待ってくれていて、「今日はありがとうございました。」

と目を見て言ってくれた。「こちらこそありがとう!」

昔の私の悩みは、彼女と一緒だった。

そうそう思い出しました。初めて出た展示会で、リーディンググラスの上からちらりと私を見て、 「色がいいわね。」

なんて言ってくれたあの素敵な淑女。

あれから辛い事も、楽しい事もあったけれど、来年も頑張ります。

いつかメガネの上から、昔の私を労いたいです。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。


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